塾長の経験談を聞いて、
自分の環境が恵まれていると実感した生徒は多いのです。
①生徒の皆さんは自分の勉強机を買ってもらったのいつでしたか?
小学1年生の時と答える人がおおいとおもいます。
塾長が自分専用の勉強机と椅子を買ってもらったのは
なんと浪人が決定した後の4月上旬でした。
「おっそー!」これハングルで早くしなさいという意味なのです。
私も親に言いたかった。「早くしてよ」
②浪人して中古のボロボロ自転車で15分松江北高に通っていました。
10月模試で英語偏差値が76になりました。
11月に母親が進路指導室に呼び出され、
志望大学についての最終二者面談があり母親の目の前に
3つの模試結果が提示されました。
1つは東大法学部を狙う生徒の模試結果、
もう一つは阪大法学部を狙う生徒の模試結果
そして私の模試結果が並べられました。
「吉井君のお母さん,吉井君は数学が弱いのですけど、
ほかの教科の成績はこの二人とほとんど変わりませんよ。
それどころか英語は学年で一番になってますよ」
「えっ、そうなんですか、、、、」
「そこで提案なのですが、
第一志望の岡山大学ははるか下のランクですから、もったいないですよ。
東大受けなさいとは言いませんが、せめて大阪大学に目標を挙げてみたら
どうですか?」
「、、、」
母は一瞬、顔が紅潮し、喜びが体中を駆け巡ったはずです。
「ほんとうに、阪大受験できるなんて、本人も喜ぶことと思います。
でも、、
あの子は岡山大学落ちてから、
ずっと口癖のように
今度は絶対岡山大学に受かるからね、
仇はうつから見ていてねと一途に
思い込んでいますので、
たとえ私から阪大受験してもええよ先生たちから
とお勧めがあったことを言って説得しても、
やっぱり岡山大学を受ける
思うのです。
もしそうなっても、本人の意思を尊重してやりたいので
怒らないでやってください。お願いします」
そして、母親は日曜日の20:30くらいに帰宅しました。
「なんでこんなに遅くまで面談があったの?」
「何言ってるの、お母ちゃんなんかあんたのことで
嬉しくって嬉しくって、足に羽が生えたように
シューッと飛ぶように帰っていたがなあ」
そして母は一部始終を話してくれました。
と一部始終を語ってくれました。
その次の週の土曜日におんぼろの中古自転車で帰宅した
私を待ちかまえていた母が言いました。
「ほら、これあんたの自転車やで、これからはこの
自転車に乗って通学しいや」
「えー、なんで?今頃になって?」
11月も終わりに近くなり、受験までは12月、1月の通学を
残すだけのタイミングでした。
きっと母はうれしかったに違いまりません。
父と相談して私のために買ってくれたことを今い思うと瞼が熱くなります。
中学2年生と時に通学用の自転車をおねだりして、父が怒りまくって
私に殴りかかって以来、すでに4年の月日が流れていました。
親に要求しても答えてはもらえない不満を抱えていた私よりも
不幸せな生徒はいないはずです。
③なぜ浪人生の時に模試成績が急激に伸びたのか?
これには私の左隣に座っていた東大法学部志望の武田君が大きく
貢献してくれました。