2023/07/16
私が浪人中のことでした!
私の第一志望が偏差値55の岡山大学法文学部でした。
9月に左隣に座る武田君が尋ねてきました。
『吉井ちゃんは4月に来たときは岡山大学を目標にしてるって聞いてたけど、今もまだ岡山大学ねらってるの?』
『あーもちろんそうだよ。
一度落ちてるから絶対、今度は合格したいからね』
『へーそうなんだ。
でもこの半年仲よく勉強させてもらったので、
言わせてもらいたいことがあるんだけどさ』
『えっ!何?
聞かせて?』
と軽く答えました。
松田君の発言がありました。
『あのさ、僕は東大の法学部を狙ってるんだよね。
それで君の前の席の松ちゃんは大阪大学の法学部
を狙ってるんだよね』
『へー、そうなんだね』
『せっかく仲よく3人で勉強してるんだから、
(学力もそう変わらないと感じてるので)
東大を一緒に狙って勉強してみない?』
『えー!それは嬉しい提案だけどさ。岡山大学で不合格だったので東大に挑戦してまた不合格だったら2浪になってしまうからねー。やっぱり無理だよ。
東大挑戦は僕には無謀、無理だよ』
『やっぱり、そう来たか。
実はそういうと思っていたから、
今日はこれを持ってきたんだよね。』
ということで武田君は私の机の上に
一冊の本を置きました
。
江川泰一郎著『英文法解説』
と書いてありました。
武田君が説明しました。
『これは東大合格のバイブルといわれるすごい参考書なんだよ。
これをキミに貸してあげるから、一緒に東大を目指さないか?』
『えー、そうなの?ふーーん』
私はしげしげと眺めてページをまくってみました。
実は私の成績が激変したのは、
この本が最大の契機となったのです!
私は武田君には感謝しなければなりません!
続く