2022/09/23
当私は現役のとき偏差値が45でした。
大学教授の父が蛍雪時代の臨時増刊号を
端から端まで見て言いました。
『今の偏差値だとお前のいける大学は秋田大学の
鉱山学部と静岡大学の農学部ぐらいしかないなー』
大学教授をしていた父も、学力を伸ばすプロではありませんでした。
いくらなんでも一生、鉱山の穴の中で過ごすのはごめんだと
思いましたのでこの情報は頭の中から消去しました。
私自身も有効な学力伸張の方法がなく、
ラジオ講座を聞いたり、
自己流に受験勉強をしたつもりに成って、
だめもとで岡山大学法文学部と静岡大学の農学部を受けて
『サクラチル』電報が来て全滅、予定通り浪人しました。
進学校である松江北校の補習科に入ると
同じ文系クラスの左隣に居たのが
東大法学部志望の武田君、
前には阪大法学部志望の松田君が居て、
共にサッカー部で試合をした中であることが
判りとても仲良くなりました。
この二人のおかげで私の模試成績は英語が76、
全体でも68に上昇、
志望大学面談では岡山をやめて大阪大学に
第一志望を上げるように言われました。
これを聞いた母親は躍り上がるように喜んでくれました。
そしてリベンジを果たし岡山大学に合格しました。
ですから成績が低い生徒が劇的に伸びる戦略は
生徒の模試成績さえあれば即座にできますし、
逆転V文字カーブも創造出来ます。
獣医学科もE判定から2ヶ月で合格しました。
当然、高校の授業だけでは大学入試には対応できません。
教育基本法第7条にあるように最高学府としての
大学には大きな任務が課せられているからです。
『1条:大学は、学術の中心として、
高い教養と専門的能力を培うとともに、
深く真理を探究して新たな知見を創造し、
これらの成果を広く社会に提供することにより、
社会の発展に寄与するものとする。』
大学は、深く真理を探究して新たな知見を創造する
ことのできる学生が欲しいのです。
お手本がないと自分でものを考かんがえることのできない
生徒を排除するための問題が用意されているわけですね。
特に旧帝大系は、そうです。既存の知識を利用して、
あるいはその場で提出された思考パターンを使用し、
新たな知見を切り開く能力を試すのが大学入試なのです。
ですから私も、
大学受験のプロとして自分の頭脳も常に新たな知見で
開拓しておく必要があります。
そういうことを30年近くやってくると、
大学ごとの出題の特徴も見えてきます。
そしてかつての私のような偏差値の低い生徒をどのようにして
段階的に伸ばしていけばよいのか
戦略が即座に立案できるようになります。
残念ながら大学教授をしていた父にはこのような入試突破の戦略よりも、
大学生に教える法学の内容、研究論文の内容に興味があったのですから、
私の志望大学を現状の学力で割り出すほか道がなかったのです。
どうしても模試偏差値をアップさせたら良いのか知りたいキミは是非、相談してください。