私が浪人中の話です。
低迷していた数学を伸ばそうと考えて、
勇気を出して、
放課後『大学への数学』の懸賞問題で盛り上がっ
ている数学好きの5・6人の同級生の一団に
おそるおそる質問しました。
『皆で、せっかく、盛り上がっているのに悪い
んだけどさ、
僕ってさ、
数学の勉強の仕方がわからないんだよね。
何か良い問題集紹介してほしいのだけど?』
そしたら皆で顔を見合わせて返事が来ました。
『そりゃ、赤チャートだよ。菜あ、皆なー!』
『そうだねー』
『そう、そうだよ』
『そうかー。赤チャートだね。
解ったよ。早速やってみるよー。
みんな、ありがとう、
教えてくれて。』
と言うことで、赤チャートを早速購入して、
当時、予備校で習ってる単元と思しき
例題を見て『チャート』を読みました。
でも、何が書いてあるのか全く解らないので、
これをがむしゃらに写して、下の練習問題に
挑戦しました。
でも、もっと解らなくなりました。
2問を見るのに3時間が経過していました。
でも、何も解りませんでした。
確実に解ったのはこの問題集は自分には無理
だという事実です。
そこで3日後に、もう一度
例の数学好きの5・6人の同級生の一団に質問しました。
『この教えてもらったととおり、
赤チャートやってみたんだけどさ、
僕って、レベル低いからさ
赤チャート全然判らないんだ。
もう少し易しい問題集を
紹介してくれないか?』
『それじゃー、青チャートだよ?
なあ、みんな』
『そう、そう青チャートだよー』
『そう、そう』
『そうかー。易しいほうからやってみるよ。
みんな、ありがとう。』
でも、結果同じでした。
それ以降、赤も青も拓かなくなりました。
数学は自分で忘れていた『ベクトル』を
やり直しました。3週間かかりましたが、教科書
の例題は解けても入試レベルの問題は全く解けませ
んでした。基本からのやり直しは受験生には不向き
ですからおすすめできません。
その後、毎日、予備校の数学の板所を真面目に
写すだけになり、小テストの間違い直しもしない。
模試の直しも出来ない、しない生徒になりました。
ですから、自分が出来ないことを打ち明けて相談
する相手がいない教科は、嫌いになり、全く勉強
しなくなるのです。
①何故解けないのか?
②どの定義を使えばよいのかを知らない。
③問題と条件を分けて考える思考力が育っていない。
④正解へと導く経過が道筋としてストーリに出来ない
そこで、今度は苦手な古典で挽回しようと
古典の単語集に手を出しました。
月曜20個、火曜20個、自分としては爆発的に
がんばったつもりでした。
そこで水曜は自分でテストを実施しました。
半分以上できませんでした。
そこで、嫌になって、やめてしまいました。
私は古典の先生が大好きでしかたら、今度は
古典文法のドリルをやりました。
何故か『つ・ぬ・たり・り』完了の助動詞から
やりました。月/火と一所懸命暗記しました。
そして、水曜は自分でテストを実施しました。
半分以上できませんでした。
この二度の挫折で、私のやる気は木っ端微塵に
吹っ飛びました。
そこで、嫌になって、古典の受験勉強は全く
しなくなりました。
苦手な、数学と古典が挽回できない、突破口
を失った受験生でしたが、9月に左となりの
生徒が肩をつついて、いいました。
『吉井ちゃん。岡山大学を再受験するの?』
『うん、そうだよ、
一度落ちたからね、悔しいんだよね。』
『僕は東大法学部受験するけどね、
松ちゃんは阪大法学なんだよね。
だからさ、
岡山大学なんてレベルを下げないで、
僕たちと一緒に東大か阪大の法学を目指そうよ。
ね。そうしよう。』
『えーっ』
『ほら、これを見てご覧よ。東大受験生のバイブル
と言われてる参考書だよ。これを一緒にやれば東大
は合格したのも同然だからね。手にとって見てごらんよ。
何だったら貸してあげるからさー。』
その後これが転機で、私の模試成績は爆伸びしました。
10月の模試で英語は偏差値75を突破しました。
この参考書を教えてくれた東大受験生は偏差値が68
しかありませんでした。
11月、予備校に呼ばれた母親が夜8時ごろ帰宅
しました。
『遅かったねー。帰りは大丈夫だったの。』
『大丈夫も大丈夫。
もう、足に羽が生えたようにしゅー、しゅーっと
飛ぶようにけれたでー』
『エー、どういうこと』
『あんたの模試成績を見せてもらたっんやけどさ、
東大を受ける生徒や阪大狙う生徒に比べて
数学はちょっと弱いけど、
他はほとんど変わらない成績やで。
それどころか
吉井君は英語は得意ですねっていわれたわー。』
『へー、そうなんや』
『だから、先生が吉井君は岡山大学から阪大に志望校
変更しませんかっていわれたけどさ、
あんたが岡山しか考えられへんて普段から言うから、
本人にいうてみますと返事しといたけどさ。』
『そう、そうなんや、僕はー岡山大一本で行く。』
この英語の伸びに引っ張られて何故か教科全体が
良くなりました。
合格後、進路指導の先生が
『キミは上潮だったからねー』
と表現してくれました。
その、参考書の内容と使い方を知りたい方は
下記に登録して『知りたい』とコメント
して下さい。
この夏、再現して講習する内容です。
偏差値56の私が偏差値75にアップした
例の方法です。
もちろん偏差値45の生徒ようの準備講座も
用意してあります。
ロゴス代表 吉井健夫