2021/03/08
今日、ZOOMで古典の指導をしました。
8徒然草9段:奥山に猫またとうものあり
「奥山に、猫またといふものありて、人を食(くら)ふなる」と、人の言ひけるに、「山ならねども、これらにも、猫の経あがりて、猫またに成りて、人とる事はあなるものを」と言ふ者ありけるを、何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺(ぎょうがんじ)の辺(ほとり)にありけるが聞きて、ひとり歩かん身は、心すべきことにこそと思ひける比(ころ)しも、ある所にて夜ふくるまで連歌して、ただひとり帰りけるに、小川(こがわ)のはたにて、音に聞きし猫また、あやまたず足許へふと寄り来て、やがてかきつくままに、頸のほどを食はんとす。胆心(きもこころ)も失せて、防がんとするに、力もなく足も立たず、小川へ転び入りて、「助けよや、猫また、よやよや」と叫べば、家々より松どもともして走り寄りて見れば、このわたりに見知れる僧なり。「かは如何に」とて、川の中より抱(いだ)き起したれば、連歌の賭物取りて、扇・小箱など懐に持ちたりけるも、水に入りぬ。希有(けう)にして助かりたるさまにて、はふはふ家に入りにけり。
指導内容は下記のノーとのとおり
A:3大随筆の構造把握
『表の権力闘争の敗者は裏の文化闘争で勝者を目差す』
・徒然草
・方丈記
・枕冊子
B:省略された主語の推理法4つ
C:文法の識別法
① :同格の『に』の識別、、『に』は全部で8つの識別がありますから機会を見て全部押さえることが必要です。
指導画像省略
② なりの識別
指導画像省略
断定・存続のなりは連対形接続
伝聞・推定の『なり』は終止形接続
『あるなり』
これが音便化して
『あんなり』
これが無表記化して
『あなり』
なりの識別も全部で4つありますから機会を見て
体系的に抑える必要があります。
D:古典の勉強応援サイト、これで宿題は一発でOKです。
べし
E:意思から推量の『む』、『じ』、『べし』、『まじ』の
相互関係チャート
眼からうろこの落ちるこのチャートは
小西勘一先生の下記『伝説の参考書』