2021/01/16
獣医学科に奇跡の合格を果たしたM君
に何が起きていたのか。
伴侶動物と呼ばれる小動物の臨床医療を目的とする
獣医部は大阪府立大学、東京農工大、北海道大学、山口大学
など,限られた大学しかないのが現状。
しかも定員がそれぞれ30名程度しかない超難関なのです。
そしてM君も、やはり小動物の臨床医療を目指していました。
実は、当初M君は医学部を目指していたそうです。
ところが成績を上げるために中手の予備校に通いだしたところ、
成績の伸びが止まり、そのうち下がり始めたそうです。
そこでM君は『人の血を見るのが怖い』という理由で、
獣医学科に志望を変更しました。
本人としては下方修正したつもりだったのかもしれませんが、
競争は逆に激しさを増しました。
それには獣医特有の理由がありました。
定員と専門の関係です。
下記の現実をご覧ください。
獣医学関係大学の募集定員
国立大学法人
北海道大学(獣医学部共同獣医学課程) 40名
帯広畜産大学(畜産学部共同獣医学課程) 40名
岩手大学(農学部共同獣医学科)30名
東京大学(農学部獣医学課程)30名
東京農工大学(農学部共同獣医学科)35名
岐阜大学(応用生物科学部獣医学課程) 30名
鳥取大学(農学部獣医学科)35名
山口大学(共同獣医学部)30名
宮崎大学(農学部獣医学科)30名
鹿児島大学(共同獣医学部)30名
公立大学
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大阪府立大学(生命環境科学部獣医 学科)40名
私立大学
酪農学園大学(獣医学群獣医学類) 120名
-
麻布大学(獣医学部獣医学科)120名
-
北里大学(獣医学部獣医学科)120名
日本大学(生物資源科学部獣医学科) 120名
日本獣医生命科学大学(獣医学部獣 医学科)80名
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印はM君が合格した大学です!
では、難易度はどうでしょうか?
各獣医学関係大学の偏差値 (代々木ゼミナール、河合塾、駿台予備校の偏差値平均2012年) 偏差値
東京大学理科2類 67.8
北海道大学共同獣医 64.7
東京農工大学共同獣医 63.3
岐阜大学獣医 61.8
山口大学共同獣医61.5
宮崎大学獣医 61.5
帯広畜産大学共同獣医61.5
鹿児島大学共同獣医60.5
-
大阪府立大学獣医60.3
岩手大学共同獣医59.7
鳥取大学獣医 60.0
偏差値 日本獣医生命科学大学獣医 62.8
-
麻布大学獣医 61.2
日本大学獣医 61.0
-
北里大学獣医 58.7